木材の調湿機能

木材は、湿度の高いときは湿気を吸って伸びます。乾燥したときは水分を放出して収縮します。
10.5cm角の杉板一本にビール大瓶2.5本分の水分が含まれていまして、その中の0.5〜

1本分の水分が湿度に応じて出入りしています。

其れによる伸び縮みは、極僅かな物ですが、四方を固めた太い構造材より鴨居・床など断面の

小さな部材ほど動きやすく、梅雨時に障子の滑りが悪くなったりします。

素直な杉よりマツの方が捻れやすく大きく動きます。

夏に建付けが悪くなっても冬には戻りますから心配いりません。

逆に冬、床板の目地が空いていても、夏にはピッタリ詰まります。

無垢床板は生きていますから天然の調湿機能を持っています。だから梅雨時は“伸びます”が

冬になると“縮みます”。

“無垢床が暴れるた”と言う報告を聞いて現地に行くと決まって、施工上の単純ミスが原因の

ケースです。無垢床材は“伸び縮み”を必ず程度の差があれします。もう一度無垢床の施工方法

を確認ください。  三苫・塩浜通り店 T。