紅葉 九年庵にて

この前の休日に紅葉を観てきました。
神埼町の北端、仁比山神社仁王門をくぐり、坂の参道を上ぼりると、
左手に緑の生け垣に囲まれた風雅な葦葺の屋根が見えます。
そこは旧伊丹家邸宅、通称九年庵です。この邸宅は、
歴史的な由緒を持つのみならず、県内の庭園の中でも、
類例のない特色を有する佐賀県を代表する文化的財産といえるでしょう。
四季それぞれに美しさがあり、庭一面に広がるコケはまるで絨毯を敷き詰めたかのように錯覚してしまいます。
この九年庵は平成7年2月国の名勝に指定を受けました。
九年庵の名前の由来
元来「九年庵」とは現邸宅の西北端に建てられた14坪の茶室(現在は解体)のことを指し、「九年」とは庭園が九年の歳月を費やし築造されたことに由来します。
九年庵の概要
■総面積…約28,000平米(うち山林22,000平米)、庭園6,800平米、建坪320平米(97坪)
■持主…佐賀市の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年から巨額な経費と多年の歳月を費やして完成させました。その後、昭和57年に倉田氏から県が土地を購入し、建物については同氏から県に寄贈されました。
■植生…約60種(約700本)
    ツツジ類265本 モミジ類134本 他
    苔類 約40種(ウマスギゴケ、ホソバオゴケ、カガミゴケ他)




三苫店 田中。