Remembrance

昨日は、2回目の結婚記念日でした。 2010年3月12日。
去年1月に足を骨折して、入院、手術、退院と、妻には色々と迷惑をかけました。
さらにその前は、仕事が忙しく、朝早くから、夜遅くまで現場にいました。
そんな理由もあり、また初めての記念日ということもあり、ちょっと奮発しようかな、と前々から計画していました。
そして、その前の日の3月11日。




その日は、たくさんの貴重な命が失われ、そしてたくさんの貴重な教訓を与える日になりました。 
警告を出すことの大切さと、それにすぐに応じることの大切さ。
信頼できる避難所の大切さと、信頼できない避難所があることの現実。
物質の富のできることと、その限界。
情報の限界と正しい情報の重要性。
献身的に働く人の心がある一方、たくさんの命が失われたこの出来事に乗じて、詐欺を働く心をもつ人がいる現実。
命のはかなさと、貴重さ。
無私の気持ちで与えることは、受けることにつながり、ほんらい人は、個人として、団体として、そのようにして幸福感を増していけるものなのだということ。





私の友人の数人は、被災地に1ヶ月から2ヶ月滞在して救援ボランティアをしてきました。
仕事をやめて、そのために宮城に引っ越した友人もいます。
帰ってきた友人から写真を見せてもらいながら経験を聞くと、いろんなことを教わります。


自分達は何ができるか夫婦で考えました。
自分たちも救援のボランティアに行きたかったのですが、怪我をしているので行くことができませんでした。
それで記念日の為にとっておいたものを寄付することを妻に提案してみました。
妻はそのことに喜んで応じてくれました。
私は妻が同じ感覚を持ってくれているのを本当にうれしく思いました。
7年待って、この人と結婚できて本当に良かったと思いました。
3月11日のとても悲しい出来事の後、私達は大切なことを学んできました。
いつも自分の近くにいる人の新しい一面もまたそうです。





2回目の記念日は?
今週土曜日、日曜日は夫婦で八女に行き、建築のボランティアに参加します。
足を怪我して1年参加していなかったので、とても楽しみです。
まだ足に金属が入っているので慎重に、でも、おもいきり金槌を振るってきたいとおもいます。
久しぶりに現場で友人達に会うのも楽しみです。



「受けるより、与えるほうが幸福です」



夫婦でそういう風に成長していけたらと思います。
MT