判断

2010年米国テキサス州の刑務所からある男性が27年の服役の後、釈放されました。
冤罪でした。DNA鑑定の結果無実が証明されたのです。
後に当局は真犯人を突き止めましたが、時効が過ぎていたので起訴できませんでした。
この出来事は、公正とはなにかということを考えさせます。

それと同時に、物事には失敗から学べば良いという問題では済まされないことがある、ということも考えさせられます。
失敗から学ぶという正論の表面だけを生活の仕方に取り入れ、なんでも失敗から学べば良いという考えが増えている気がします。


人生には熟考して慎重に行動してもなお、何かのことで失敗することから逃れることはできません。
熟考し慎重に行動したうえでの失敗からは学び、二度と繰り返さないように心に刻む必要があります。

しかし少ない経験、良心の鈍さ、利己心、敬虔な恐れの欠如、知識や知恵を学ぼうとしないことは、軽率かつ重大な判断ミスをすることにつながります。
それで常に学び、助言に耳を傾け、自己吟味することにより、自分の考え、決定、行動が、自分を大きな判断ミスに引っ張ることのないようにしたいと思います。
ある種の失敗や判断ミスには自分や他の人の人生や命を台無しにしてしまうことさえあるのですから。

MT